Shibuya.lisp

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Shibuya.lispは渋谷周辺半径2万キロのLispコミュニティです

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30 September 2021

Repmeetup100

shibuya lisp 100が開催されました

前置き

運営のNiyarinです。今回から内容の記録をとることにしました。

100回というきりの良い数字ということでひさびさに参加する方が何人か来ていました。 長い発表枠が埋まっていて、予定した時間を少しオーバーする位でした。

発表枠1

- 発表者 池上さん
- タイトル「C言語でじっそうするオレオレLispっぽい処理系」

小さいLisp処理系を実装中という内容でした。 計算機を理解したいというモチベーションからプログラミング言語を実装することにしたそうです。 普通のパソコン向けでない、マイコン向けやFPGA向け処理系の紹介が冒頭にありました。 実装したLispは純Lisp風のものだそうです。 実際に動いている機能が紹介され、今後に期待ですね。 強そうな人たちに処理系の挙動の質問をされていたのがおもしろかったです。

発表枠2

- 発表者 y2q_actionman さん
- タイトル 「おもしろマクロ with-c-syntax の最近の進捗」

with-c-syntaxという、C言語の文法をマクロを用いてCommon lispに持ち込んだという内容でした。 かなりの文法を模倣できているそうです。Cの仕様書に対して忠実に再現しようとしておりすごそうです。 レポジトリ(https://github.com/y2q-actionman/with-c-syntax)の例が充実しており、 #{}で囲った部分にC言語風の文法を書くという使い方で、さらにその中でcommon lispを呼び出すこともできるような例もみられました。

本題の最近の進捗の内容は、Cのプリプロセッサの文法とmath.hの導入についてでした。 どちらも実装済みで、マイナーな機能などの実装の苦労話が聞けました。 他のlibcも検討しているようで、おもしろい方向に向かっているなという印象でした。

発表枠3

- 発表者 athosさん
- タイトル 「Trenchmanを題材にしたnREPLクライアント自作入門」

nREPL/preplクライアントをGo言語で実装したという内容とnREPLのプロトコルについての内容でした。 既存のクライアントがビルドできなくなったりするので、移植やメンテが容易であることを重要視しているそうです。

printデバッグ用にビルドしたものを用いて、サーバーとどんなやりとりがなされているか見せてもらえ、よく理解できました。 nREPLクライアントは比較的簡単なそうで、言語の入門に良いそうです。

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